18日1回目の公演は、「式三番(五人囃子付)」。幕開けにふさわしい、おめでたい演目です。雛人形の五人囃子になぞらえた下士(下男)が「もどきの面」の楽士となって現れ、それが三番(さんば)に絡むおかしみもあります。
2回目の公演は、「紅葉狩」。絶世の美女でありながら、妖術を使って人々を苦しめる鬼女の紅葉(もみじ)を、戸隠の山中で退治する物語。古くからの神楽の演目ではありませんが、能や歌舞伎でもよく演じられる人気の高い演目です。
19日1回目の公演は、「日向之阿波岐原・身禊祓」。阿波岐原にて、伊邪那岐大神の禊によって天照大神、月読神、須佐之男命がお生まれになった神話を演じます。2回目の公演は、「天之磐扉開き」。天の岩屋に籠ってしまった天照大神にお出まし願い、この世に再び明るい光を取り戻そうとする有名な神話です。天照大神を慰めた天鈿女命の舞は、芸能の始まりと言われています。 |